「上司がバカでイライラする」
「こんなに仕事できない人のに、なんで上司なんだ」
「この上司、最低だな」
「上司が嫌いすぎて辞めたい」
「上司が酷すぎる」
毎日頑張って仕事をしている中で、そう思ったことありますよね。
余程素晴らしい環境でない限り、心の中で「この上司、酷いな・・・」と感じたことはあるはずです。
この記事では、実は「そう思った時がチャンスかも!」という理由と対策について、具体的に解説していきます。
【対策あり】バカな上司の特徴・見分け方
まず最初に、「ダメな上司あるある」を大きく5つにまとめました。
無能な上司の特徴は、いくつ当てはまるかチェックして下さいね。
- 責任やミスを部下になすりつける
- 部下の手柄を、自分の実績のように上層部へ報告する
- すぐ感情的になり、怒ったり怒鳴ったりする
- 具体的な指示がない / 部下の意見を聞かず、一方的な解釈をする
- 相談しても実践可能なアドバイスがない
責任やミスを部下になすりつける
上司の仕事は、「部下のマネジメント」と「責任を取ること」です。
部下のミスの最終責任は、その上司になります。
しかし、その責任を取らないどころか、自分のミスを部下になすりつけるのは、最低の上司です。
業務上、この理不尽な対応は、あなたのみならず「会社にとっても不利益」になります。部下やチームのモチベーションを下げるだけでなく、信頼関係を壊すため業績悪化に影響するためです。
【対策】エビデンス(証拠)を残して相談
1度や2度、同じ上司に責任やミスをなすりつけられた場合、この3つを実践して下さい。
- エビデンス(証拠)を残す
- その上司よりも上の役職の人へ、「困っている」と相談する
- 真摯に受け止め相談に乗ってくれた場合のみ、証拠データがあることを伝えサポートを待つ
必ずエビデンス(証拠)を残してデータ保存しておきましょう。
メールや見積書・書類のやり取りでも構いません。
業務資料は社外秘・守秘義務があるため、スマホ等プライベートツールでの保存はNG。必ず会社のPC内にまとめておくことをおすすめします。
次に、その上司よりも上の役職の人へ、”「困っている」と相談”をして下さい。
ここでポイントなのが、「なんとかして下さい」と解決をお願いしないこと。あくまで「困っているのでどうしたら良いでしょうか・・・?」と相談して欲しいのです。
相談で様子を見る理由は、あなたが相談した「上の役職の人」が、あなたの上司よりもあなたの意見に耳を傾けてくれるかが、この時点で未だ判断できないから、です。もしかすると、ダメ上司と仲が良かったりツーカーかもしれないのです。
相手の返答や反応を見て、本当に真摯に受け止め相談に乗ってくれた場合は、「エビデンス(証拠)データも残していること」を伝えましょう。
もし、反応がイマイチの場合は、他の上の役職の人へ、「2」を再度行って下さい。
▼改善の兆しがない場合
・人事へ現状を伝えて、別部署へ異動すべきかも含め相談する
・転職する
それでも改善の兆しが見えない場合は、相談できる上席がいないという結論です。その場合は、人事へ現状を伝え、別部署へ異動希望を出すべきか相談、または、転職を決めましょう。
部下の手柄を、自分の実績のように上層部へ報告する
ずるい上司で1番多いこのケース。
普段何もしてくれていないのに、「オレのマネジメント力の結果」と上へ報告するケースです。
あなたは、イライラムカムカするでしょうが、結論から言うとあまり気にしなくて大丈夫です。
【対策】何もしなくてOK
「え?何もしなくていいの!?」と憤慨なさる人もいるかもしれません。
でも、本当に、全く何もしなくて大丈夫です。
このタイプのダメ上司は、同じことを何度もします。
理由は、自分で実績を出せないので、そうするしかない、「そうし続けるしかない」からです。
つまり、被害者はあなただけではなく、周りにもたくさん居て、それを上席も理解しています。もし現時点で「更に上は気付いていない」と思っていても、大丈夫です。時間の問題です。
また、あなたと同じような目に遭って、上へ訴える人も必ず出てくるので、あなたの手を汚さなくても放っておけば大丈夫です。
更に、あなたの頑張りや結果は、必ず見てくれている人が存在します。
すぐ感情的になり、怒ったり怒鳴ったりする
感情のコントロールができない上司は、パワハラです。
部下とコミュニケーションを取り、士気を高めてより良い実績を生み出すことが、上司の役割です。
しかし、怒鳴ることが仕事だと勘違いしている時点で、その上司とコミュニケーションを図ることは難しいと言えます。「怒鳴る」「叱る」はマネジメントではなく命令なため、主従関係と勘違いしていることがこのバカ上司の特徴といえます。
また、こういった上司は、仕事に関係のない「人間性を否定する発言をする」傾向にあります。
以下のような、読むだけでムカつく発言をされたことがあれば、それはパワハラです。
- やる気あるのか?
- 何度も同じことを言わせるな!
- 真面目にやってるのか!?
- 社会の常識もわからないのか
- おまえ、この仕事向いてないだろ
- オレの言うことだけやっておけば良いんだよ
- 自分の頭で考えたことあるのか?
部下の理解度を高めることも、部下の良いところを育てることも、苦手な部分をどう補っていくか一緒にサポートすることも、やる気を見出すことも、全て上司のマネジメントの役割です。
これらの発言が出た時点で、「自分はマネジメント能力ゼロ」と宣言しているようなもの。
上司と部下は、会社の雇用条件の上で与えられた役割・役職なだけで、主従関係ではありません。会社と個人の雇用契約により「働いているだけ」なので、奴隷ではないのです。
【対策】我慢しないで転職しましょう
感情のコントロールができない人を管理職に置いている時点で、その会社・企業の評価体制に疑問を持って良いです。人事に相談してみて、改善がなければ転職をして環境を変えましょう。
パワハラを受けて、恐怖を感じ退職の申し出に踏み出せない場合は、【退職代行ガーディアン】を利用して下さい。仕事と人間性は別です。あなたの人間性を否定するパワハラ上司からは、縁を早く切るべきです。あなたの人生でこんな人と係わる時間は1分でも無駄です。
参考記事 仕事がもう嫌になったら辞めるべきか
具体的な指示がない / 部下の意見を聞かず、一方的な解釈をする
上司であれば、いざという時に判断と決断を指示することも役割のうち。最終決断を相談した際に、曖昧な返事や上の空で、明確な指示がなされない場合、1番仕事に支障が出る可能性があります。
ただ、明確な指示がないだけであれば、自由に仕事ができるので良いですが、突如「プランを変えろ」と状況を汲み取れない指示を出すことも。
軌道修正が効かない状況の場合、最初から全てやり直しになってしまうケースも多々あり、努力が水の泡になってしまいますよね。
【対策】ホウレンソウの機会を増やすよう提案
ホウレンソウとは、報告・連絡・相談の略。仕事をしている中で耳にしたことがあると思います。
このケースのダメ上司は、視野が狭く、誘導が苦手なタイプの人の場合が多いです。
理由として、「会社側(上層部)の方針・決断」と「現場である部下の状況」の両方を把握して、プロジェクトや実務を動かしていく必要があります。
しかし、実際のところ、どんな場合あっても以下のパワーバランスです。
会社側の方針・決断
∨
現場である部下の状況
つまり、その無能上司が一人で決断できることは限られており、板挟み状態になっています。
しかし、有能な上司の場合、どちらの状況も把握した上で、会社側の決断を上手に部下へ誘導調整していくのですが、ダメ上司は「会社側の動き」しか見る余裕がなく、直下型指示をするわけです。
実務に大きな支障が出ないようにするために、ホウレンソウの機会を増やす提案をしましょう。上司の無能さ自体はすぐに変わらないですが、仕事はやりやすくなります。
また、こういったダメ上司の場合、相談により信頼関係ができると、ポロッと上層部の動きを口にする機会が増える傾向にあるため、あなた自身の昇進材料になり得ます。
相談しても実践可能なアドバイスがない
仕事のやり方や業績が上がらない悩みなど、自身で考え抜いて行動しても結果が出ない時、あなたの上司はどんな反応をするでしょうか。
「マヌケ上司だな」と思ってしまう一つとして、相談しても具体的な「実践可能なアドバイス」がないことが挙げられます。
- 頑張れ!工夫しろ!
- やればできる!努力が足りてないぞ
- 自分で本当に考えたのか?
- 自分のダメなところを認めて、直せ
こんな風に、「何がダメなのか」「どうすれば良いのか」「どう工夫すれば良いのか」を一才応えずに抽象的・精神論的なことばかり言ってくる場合です。
最初から上司の指示を待つ姿勢はNGですが、部下本人が考え抜いてそれでも難しい場合、ヒントを出してサポートし結果へ繋げていくことが上司のマネジメントとしての役割です。
つまり、この上司は、
・あなたの仕事能力における強み/弱みを把握していない
・どうすればいいか、わからない
本当に仕事ができない、言葉通り「無能」な上司です。
その上司が昇進した経緯を見てみると、わかることが多々あります。
前職の肩書きやネームバリューにより転職で管理職に就いているケースや別部署からたらい回しにされた人の場合が多いです。
その他、上にご機嫌取りが上手いだけだったり、経営者や役員の親族など、実務面で評価された上司では無いでしょう。
【対策】スルーする
この場合のダメ上司の話は、一切聞かなくて良いです。
聞いたところで、仕事は解決しませんし、あなたにとってメリットはないも無いといえます。
同部署・同チームとして、必要な報告だけをして、相談は別の信頼できる先輩や別部署の上司へしましょう。
「仕事ができない人だ」と割り切れば、腹も立たなくなります。
むしろ、可哀想に思えるだけなので、言葉をまともに受け止めずに、あなたの方が上手(うわて)になり、受け流しましょう。
嫌いな上司がいることは当たり前
会社の規模・人数に関わらず、「嫌いな上司」がいることは当たり前です。
むしろ、嫌いな上司が居ない方が少ないと言えます。
あなたが出逢う人全員を好きでは無いように、嫌いな上司・嫌いな先輩・嫌いな同僚は存在します。でも、そんな中から数少なくても好きな上司・尊敬できる先輩・ホッとする同僚もいるはずです。
だから、「この上司バカだな」と思っても良いし、そう思うことは普通なのです。
上カテゴリで解説した「バカな上司の特徴」に合わせた対策を使って、ストレスを上手く回避して下さい。
参考記事 あなたにとって働くこととは?
上司がバカだと、実はラッキー!な2つの理由
ここからは、ちょっと視点を変えて解説していきます。
あなたには、バカな上司がいることで得できる可能性があります。
先ほどの5つのダメ上司のうち、以下3つの場合なら、活用可能です。
責任やミスを部下になすりつける- 部下の手柄を、自分の実績のように上層部へ報告する
すぐ感情的になり、怒ったり怒鳴ったりする- 具体的な指示がない / 部下の意見を聞かず、一方的な解釈をする
- 相談しても実践可能なアドバイスがない
ダメ上司がいることで、あなたがラッキーである理由は以下2つ。
- 逃げ場がある
- その会社で昇進できる方法がわかる
具体的にそれぞれの理由を解説していきますね。
理由1:逃げ場がある
逆に考えてみて下さい。
もしあなたの上司が、キレッキレに仕事ができる人だったら。
はっきり言って、こんな苦しすぎる環境は他にありません。
常に高い結果を求められて、ミスもできず、悩みや結果が出ないことも、理解してもらえないかも知れません。
もちろん、有能な上司はサポート力・育成力にも長けています。
でも、そのレベルが自分では到達できないほど高すぎる場合、あなたは日々異なる劣等感によるストレスに苛まれることになるはずです。
その点、上司がバカだと気が楽です(苦笑)
「こんな人でも、管理職になれるんだ」と残念さを感じるのと同時に、「自分の方が管理職に向いてるかも」と昇進の可能性を見出せます。
この上司はマヌケだな、アホだなと思ったその瞬間、愚痴る気持ちと同時に、チャンスの可能性を見つけているのです。
理由2:その会社で昇進できる方法がわかる
では、あなたが「バカだな、コイツ」と思う上司は、本当にバカなのでしょうか?
実は、100%そうだとは言い切れません。
何故なら、現時点であなたよりも役職が上だからです。
年功序列の会社であっても、同年代が全員管理職では無いですよね。その中の数名だけが、管理職になっているはずです。
入社した時期や転職歴を省いても含めても、関係ありません。
今目の前にいる「バカな上司」は、上司という役職に今います。あなたがいくら「バカだな」と思っても。
何故、彼/彼女が上司(管理職)になれたのか、考えてみて下さい。
ここに、その会社で昇進するためのヒントが隠されています。
彼/彼女の何が「あなたより優れているか」を探して見つけて下さい。
それがあなたに必要なことであり、あなた自身に欠けていることです。
もし、今の会社で昇進したいなら、今後あなたが昇給・昇進するために必要な技術です。探って真似して盗んで下さい。
【体験談】管理職に昇進して分かったこと
筆者が実際に、管理職として昇進した際、1番驚いた話を共有します。
上司の視点の違い
管理職になったことで、元上司たちが「同僚」になりました。
尊敬していた元上司も、ダメ上司だなと思っていた人も。
結論から言うと、ダメ上司だと思っていた人たちが、最高の同僚になったのです。
元ダメ上司たちは、困っている事を率先してサポートしてくれたり、とにかく手厚くフォローしてくれる優しい同僚になりました。
結局彼らは、部下のサポートにエネルギーを注ぐのではなく、同僚へのフォローに注力することで上層部から評価を得ていました。仕事で重視していた部分が違ったのです。
情報量の違い
管理職になると、上層部から降りてくる情報量が膨大になります。
平社員や一定の役職では知り得ない社外秘を知る機会も増えるのです。
そのため、本当の事を部下へ伝えてはいけない・伝えられない情報も多々あります。
伝えれることの中から、工夫してマネジメントやサポートを行い、業績を上げていかなければならないのです。
つまり、役職が下がるにつれて、そのフィルター数は多くあるため、場合によっては「無能な上司だ」と思っている人が実は、裏で見えないフォローをしているケースも実際にあります。”部下のためにしている裏の動きや頑張り”が上手く部下に伝わらずに批判されてしまっている同僚(管理職)も居たため、損だけしていて可哀想な場合もありました。
まとめ
如何でしたか?
さまざまな視点を変えて、「アホだな」と思う上司と向き合ってみることに、意外と多くのチャンスが転がっている可能性があります。
全てが完璧な人はいません。
反面教師という言葉があるように、盗める技術・自分にはない強み・良い悪いも含め、係わる人から学べることは拾っておくと最強です。
「バカな上司」を上手に活用して下さい。
この記事が、誰かのお役に立ちますように!
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