30代転職は手遅れ?同世代の転職事情と難易度|成功させるチャンスの掴み方 – 体験談とあわせて徹底解説

「30歳を目前にした今、転職はもう遅いのか?」「30代の今、転職をするのは厳しいのだろうか」と、あなたは今、不安を感じていませんか?

しかし、その答えは、はっきり「NO」です。

特に転職は、人生に大きな影響を与えるので、なかなか決断しづらいものです。しかし、転職に遅すぎるということはありません。この記事では、30歳を過ぎてからの転職を成功させるためのポイントや、未経験でも転職の可能性を高めるために必要な経験やスキルについて解説します。また、転職の成功率を上げるためのコツや口コミ・筆者の30代転職体験談もご紹介しますので、30歳を過ぎてからの転職をお考えの方はぜひご一読ください。

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30代の転職理由ランキング TOP7

30代の転職理由ランキングは、1位「給与が低い・昇給が見込めない」(34.6%)、2位「昇進・キャリアアップが望めない」(33.0%)です。評価やキャリアアップが目的だといえます。

TOP7全て、現職を継続するよりも転職すれば解決できる理由です。

1位給与が低い・昇給が見込めない34.6%
2位昇進・キャリアアップが望めない33.0%
3位スキルアップしたい27.4%
4位労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある)26.0%
5位尊敬できる人がいない25.7%
6位個人の成果で評価されない24.5%
7位会社の評価方法に不満があった24.4%

引用元:doda公式2021年転職理由ランキング

30代の転職は手遅れ?ラストチャンス?リアルな転職事情

30代になると、転職は新たなキャリアを目指す最後のチャンスと感じるかもしれません。しかし、必ずしもそうとは限りません。30歳を過ぎても、自分が設定した目標に到達するための、新しい刺激的な機会を見つけることは、これから年齢を重ねてもいくらでもできます。

確かに、30歳を過ぎると仕事の競争率は上がりますし、雇用主が30歳以上の人に期待することも変わってきます。しかし、適切なスキルと経験があれば、30歳を過ぎても転職を成功させることは可能です。

30代の転職が手遅れと言われる理由

「30代で転職は手遅れだ」となぜ私たちは思っているのでしょうか。

もちろん、20代の転職に比べて、求人数が少なくなってしまい、スキルや実績の状況で採用が困難になると考えられていることもあります。

ですが、本当に30代の転職は困難なのでしょうか。実際の令和3年度(2021年)の厚生労働省の調査結果を見てみましょう。

30代の転職後の年収は増加している

30代で転職を成功させた人たちは、年収が変わらないか増加している割合が高いです。年収を上げたくて転職する場合、30代ならチャンスは十分にあることがわかります。

令和3年度 転職入職者の賃金変動状況

増加変わらない減少
20 ~ 24 歳47.127.024.6
25 ~ 29 歳42.925.030.8
30 ~ 34 歳38.427.632.4
35 ~ 39 歳36.833.029.2
40 ~ 44 歳41.434.223.5
45 ~ 49 歳35.434.528.8
50 ~ 54 歳32.032.934.1
55 ~ 59 歳20.530.148.8

引用元:厚労省 – 令和3年雇用動向調査結果の概況 – 転職入職者の状況

20代と30代の転職の違い

20代と30代の転職には、大きな違いがあります。

  1. 求人数が少なくなる
  2. 20代に比べ、即戦力を求められる
  3. 過去のスキルと実績が強みになる

20代は、社会経験が少ないため、転職時に即戦力よりも成長力と行動力を求められる傾向が強いです。しかし、30代は、社会経験もあり、前職でどのような経験を積んできたか、またスキルや資格を持っているかという点が、採用条件に含まれます。

そして、即戦力として、環境が変わっても柔軟に対応ができるかも大切です。

30歳からの未経験転職はできるのか?

30代でも、未経験転職は可能です。
もちろん、同業種であれば、そのまま過去の経験やスキルを活かすことができ、年収を大きくアップすることも可能です。ですが、未経験の場合であっても、前職の経験や対処法・実績が、新しい業種で活かせると判断されることはかなりあります。特に、20代よりも経験値への信頼度が上がり、40代よりも柔軟性と即戦力があると判断される、1番良い年代といえます

30代の転職で企業が求めているスキル

転職をする前に、まず企業側がどのような30代の人材を求めているかを把握しましょう。

  1. 一定のスキルを持っている人
  2. 即戦力がある人
  3. 過去の経験や実績を、新しい環境でも活かせる人
  4. 状況は環境の中で、自ら考え動くことができる人

30代の転職では、企業はある一定のスキルをあなたに求めています。

前職で成功した実績のある人を求めているのです。前職で成功した実績のある人、仕事熱心で即戦力となる人を求めています。つまり、30代の転職では、経験や専門性がポイントになるのです。さらに、企業側は、新しい仕事の要求に素早く対応できることを証明できる人を求めています。

また、新卒や20代の経験値の浅い人材とは異なり、企業側は、自ら学び行動できる人を欲しています

未経験からキャリアチェンジは可能なのか?

30代で未経験から転職は、可能です
20代に対する転職求人とは異なり、キャリアや経験値、実績なども、異業種や未経験の職種の場合であっても、求められる場合も多々あります。また、「ある程度社会的常識を身につけている世代」として判断されるため、手取り足取り指導が必要な人材ではなく、自主的に考え動く人材を望まれる傾向が強いです。

未経験でもチャレンジしやすい職種

未経験でもチャンレンジしやすい転職として、一般的には以下職種が挙げられます。

  • 営業職
  • 接客業
  • 事務職
  • IT・エンジニア職
  • その他職種

また、職種よりも働き方で選ぶ方法もおすすめです。

  • 地域限定募集の転職
  • リモートワークの転職

具体的な転職サイト・転職エージェントは、【職種別】転職サイト・転職エージェント一覧にまとめているため、活用してみてください。

30代転職のメリット・デメリット

30代で転職する際のメリットとデメリットをまとめました。
それぞれ内容を比較してみて、今のあなたにとってどちらを望む気持ちが強いか、判断して下さい。

   30代転職のメリット   30代転職のデメリット
・経験者として年収アップなどのチャンスあり
・今までの経験が強みとして評価される
・管理職を目指すことが可能
・20代より求人数が少ない
・スキルや実績による条件が厳しくなる
・異業種や未経験の転職で年収が下がる可能性

30代で転職するメリット

30代だからこそ、今まで積み重ねてきた経験や実績がある人材を求めている企業が多く存在します。あなたの過去培ってきた経験を評価し、今よりも良い年収を条件を提示してもらえるチャンスがあります。

また、すでに管理職の人は、今までのマネジメント経験を評価し好条件を選ぶことも可能です。現在管理職ではない30代の人も、管理職候補として求められる可能性も高いです。

30代で転職するデメリット

30代で転職するデメリットは、やはり求人件数が減ってしまうことです。また、即戦力を欲している企業が多いため、条件が20代に比べ厳しくなることも事実です。

また、未経験や異業種に転職する場合、今の年収よりも下がる可能性もあります。しかし、経験値を強みに、転職先で評価されるチャンスも、同じくらいあります。

>> 30代後半がよく抱えてしまう7つの疑問と解消法

30代の転職に成功しやすい人の特徴

30代の転職で成功する人の特徴は、こちらの3つ

  1. 柔軟性 / 開放性がある
  2. 行動力 / 決断力がある
  3. プロフェッショナルな人脈の繋がりがある

30代の転職では、新しい可能性に柔軟に対応することが大切です。20代の頃と同じ仕事をする必要はありませんし、これまで考えもしなかったような新しいチャンスが訪れる場合もあり、そのどちらでも選ぶことができるパワフルな年代です。

転職理由にもあった通り、評価や年収を上げたいといった、キャリアップを1番望むのが30代の特徴。そのため、行動力と決断力があるかどうかが、転職を成功させる1番のポイントといえます。

また、今までの仕事や趣味などの人脈を通じて、新しい転職先にご縁が繋がるケースもあります。人柄や仕事のスキルを評価されて、新たな世界へ飛び込むチャンスもあり得ます。

30代転職で失敗しやすい人の特徴

30代の転職で失敗してしまう人の特徴は、こちらの4つ

  1. 自己認識の甘さ
  2. 計画性のなさ
  3. 現状への固執
  4. 忍耐力のなさ

30代転職は、今までの経験値や実績が強みになります。そのため、自分がどんな経験値と実績結果があるかを把握していないと、採用面接のアピールであなたの魅力が伝わらず、失敗してしまいます。

また、現状への固執が強すぎた場合、結果的にあなたにとって良い条件の転職であっても、見落としてしまったり最初から除外してしまいがちです。少し妥協点を含め、転職条件は幅広く捉えておきましょう。

計画性として、転職先が決まった後、現職を退職するといった手順を踏むなど、あなたの性格に合わせて段取りを決めておくことも大切になります。

焦って決めてしまった場合に、我慢しなければいけない条件をのむ必要や、望まない条件でも受け入れなければいけないといったデメリットが生まれます。そのため、後々後悔してしまう(失敗した)結果になる可能性があるためです。

できるだけ、たっぷり検討する期間や転職期間を設けておいた方が、あなたが望む転職先を見つけるチャンスが拡がるため、ゆとりと余裕があった方がよいです。

30代の転職を成功させるための7つのポイント

30代での転職は、エキサイティングで充実した経験になるはずです。適切なアプローチでキャリアアップを図り、新たなフィールドで活躍することも可能です。ここでは、転職を成功させるために必要な7つのポイントをご紹介します。

  1. 自分の望みを明確にする
  2. 転職する目的をはっきりさせておく
  3. 自己分析を行い、強みと弱みを知る
  4. アピールできる資格やスキルを把握する
  5. 転職したい業界や転職市場を調べる
  6. 妥協できる条件を定めておく
  7. 転職後のキャリアパスをイメージしておく

自分の望みを明確にする

キャリアチェンジをする前に、自分が何を望んでいるのかを知る必要があります。長期的な目標を考え、自分の目標を明確にしましょう。どの業界や職種を開拓したいのか、どのような環境で働きたいのか、考えてみてください。そうすることで、最適な仕事を絞り込むことができます。

転職する目的をはっきりさせておく

転職をする際には、なぜ転職をするのかをあなた自身がはっきり理解していることが大切です。転職することで何を実現したいのか、それによって自分の人生がどう良くなるのかを考えてみましょう。ある分野でより多くの経験を積むため、さまざまな人と一緒に仕事をするため、より給料の良い仕事に転職するためなど、さまざまな理由が考えられます。目的を知ることで、正しい選択ができるようになります。

転職を気に、異なる職種や業種へ新しいキャリアを切り開く人もいるでしょう。

自己分析を行い、強みと弱みを知る

転職をする際には、自分の立ち位置を知ることが大切です。自分のスキルや資格、経験を正直に評価し、どれが転職したい職場に適用できるかを判断しましょう。自分の長所と短所を意識することで、適切な仕事を選び、それを最大限に生かすことができます。

【30代で転職を成功させる】自分の強みを知る方法と活かし方

アピールできる資格やスキルを把握する

転職を考える際には、転職をスムーズにするための資格やスキルについて考えてみましょう。自分の資格と相性の良い職種や業界はどこか、考えてみましょう。また、新たな資格を必要とする可能性のある職種を調べ、その資格を取得するためにどのようなステップが必要なのかを確認しましょう。

30代の転職は資格があった方が有利なの?

職業上必要な場合は別として、30代で転職をする場合は、資格はそれほど必要ではありません。

資格を持つことで、学歴で得た「専門的な知識」や「成果へのこだわり」をアピールするきっかけにはなります。しかし、これらの資格が応募する職種に当てはまらない場合は、今までの能力や実績をアピールすることの方が転職時は優位です。前職で得た「即戦力となりうる実績」を明確にすることに重点を置くとよいでしょう。

転職したい業界や転職市場を調べる

転職する前に、業界や転職市場について時間をかけて調べておきましょう。仕事の役割、転職市場の動向、必要と思われる資格についてよく知ることです。そうすることで、その業界が自分に合っているかどうかを判断し、応募すべきかどうか判断できます。

転職活動を始める前に、自分が転職したい業界や転職市場を把握することが大切です。自分の住んでいる地域では、どのような仕事の見通しがあるのでしょうか。その分野の主要な雇用主はどこか、ライバルとなり得る企業はあるか。どのような給与が期待でき、どのような経験があれば求人に応募できるのか?転職を成功させるためには、転職先の市場を調査し、理解することが不可欠です。

向いている仕事がわからない?適職の探し方

妥協できる条件を定めておく

転職をする際には、自分が何を妥協できるかを意識しておくことが大切です。給料が下がってもいいのか、転勤があってもいいのか、長時間働いてもいいのか、などを決めておきましょう。これらの条件を知っておくことで、自分の条件にあった仕事を探すことに集中することができます。

転職したい業界や職種が決まったら、それに合わせて履歴書を更新することが大切です。新しい分野に合わせた履歴書を作成し、関連するスキルや経験を強調する必要があります。前職から引き継げるスキルがある場合は、それを強調するようにしましょう。

転職して年収が下がる場合もあるの?

もちろん、下がる場合もあります。新しい職場が今までと違う業種であったり、条件によっては収入が減る可能性があります。しかし、30代で転職した場合、雇用条件や職場環境を変えることができるため、転職後に昇給が期待できるチャンスが多いです。なぜかというと、30代の求人を募集している会社は、20代を募集している会社と比べて、早い段階で管理職へ昇進させる人を欲しているから。そのため、社会経験や実績がある30代を探しているため、狙い目です。

転職後のキャリアパスをイメージしておく

最後に、転職後どのようにキャリアパスを築いていきたいかをイメージしておきましょう。もちろん、その通りに必ずなるとは限りません。でも、「予測しておく」ことで、次の一手が決めやすくなります。「入社後、3年以内で昇進することを目標にする」「入社後、さらに経験とスキルを磨き、もっと好条件で再転職を目指す」など、転職後の人生プランを想定してみましょう。

>> 【ASSIGN】

体験談|32歳でGAFAに転職して管理職になりました

筆者は、32歳の頃、GAFAヘ転職しました。その時の体験談をお話しします。

転職前は、全く異なる日本企業で経験を積みました。
そうです、GAFAヘは、業種も職種も異なる「未経験の職種」として転職したのです。

具体的に、GAFAへ転職した方法と体験談はこちらにまとめているので、ご覧下さい。

30代は1番挑戦できる年代

30代は、40代に比べて体力もまだ十分備わっています。仮に年収が下がってしまっても、筆者のように、次の環境で昇給や評価を大きく得られるチャンスを掴み取ることもできる年代といえます。

是非、挑戦を諦めないでほしいです。貪欲に経験値を上げることができる大切な時期だから。

まとめ|経験を全て武器にして望む転職を成功させよう

30代の転職は、チャレンジングで実りある経験になるはずです。

20代とは異なる大きな変化を、30代で掴み取ることができるきっかけにもなります。

仕事は人生に大きな影響を与えます。あなたが望む生き方を選べるチャンスなので、挑戦してみる価値がありますよ!