- 40代で転職をすることに対して、あなたはこのようなことを思っていませんか?
- 40代の転職は難しい
- 職種が大きく絞られてしまうのではないか
- 条件がかなり厳しくなるのでは・・・
- 新たな職場で人間関係を築きにくい
転職は、働く雇用条件である「働き方」と「環境」を大きく変えます。
新しい環境に飛び込むためには、今ある既存の環境を手放す「リスクがある行動」と考えがちです。
でも、本当にそうでしょうか?
この記事では、40代であるあなたが感じている不安や躊躇している原因と解消方法、そして40のあなただからこそ見える転職に対する強みを解説していきます。
40代が転職に躊躇する原因
40代が転職に不安を感じてしまう理由と原因は複数あります。その中で、主な原因を絞ってそれぞれ解説していきますね。
「40代で転職は困難だ」という先入観
一般的には、20代などの年齢が若いほど転職は有利であると思いがちです。
しかし、実は、20代を欲している企業側の目的が異なります。
20代を望む企業は
・経験者を欲していない
・未経験者を育てていきたい
・体力を必要とする業務が含まれる
など、仕事を通じて多くの経験値が無い・無くても良い条件を掲げているケースが多いです。
「若い=良い」という認識を持っているわけではないのです。育てる・経験値が浅くても良いという条件から、雇用枠の幅が広いとされています。
つまり、条件を間違えず、あなたを必要とする求人募集を選べば、転職は可能です。
転職活動が長引くかもしれないという思い込み
転職活動が長引くかもしれない、という漠然として不安をあなたが持っているのなら、以下データを一緒に見ていきましょう。
少し古いデータですが、以下は2018年の転職活動期間に関する調査データです。
引用元:ミドルに聞く「転職活動期間」実態調査 ―「ミドルの転職」ユーザーアンケート―
40代は、半年程度で転職が決まる確率が80%を超えています。全体の調査結果と数値があまり変わらないことから分かるように、転職のタイミングが1番良いのです。
つまり、40代転職者を企業側が欲している率の高さが理解できます。
年収減少や待遇悪化に対する懸念と心配
まず、40代のあなたが転職したいと思っている理由を明確にする必要があります。
- 年収を上げたい
- 休みをしっかり取りたい/増やしたい
- 環境を変えたい
- 働き方を変えたい
それぞれ、望む待遇や条件は異なるはずです。
例えば、年収が多少ダウンしても、その分残業が少なく、休暇がしっかり取れる職場や雇用条件であれば、労働時間と比較してみると好条件であるといえます。
せっかく勇気を振り絞って環境を大きく変える「転職」です。妥協点は選ぶ中で調整が必要ですが、最初から我慢する必要はありません。あなたの望む条件をしっかり選びましょう。
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新しい仕事に適応できるかという不安
新しい仕事にしっかり適応できるか。これは、40代に限らず、転職時に考えてしまう漠然とした不安の1つ。
更に、20代とは異なり、40代は即戦力として期待されます。
責任感の強い人や完璧主義の人は、期待に応えれられるか・仕事を早く覚えられるかなど、プレッシャーに感じてしまいがちです。
でも、最初からなんでもできる人はほとんどいません。変に見栄を張ったり、知ったかぶりをせず、「わからない」「教えて下さい」と素直にいう事ができれば、年齢は関係ないです。
40代が求められている即戦力は、仕事内容を理解した上で経験値を活かして働いてくれること。超能力者を求められているわけではないです。この認識をしっかり一致させておきましょう。
避けるべきNGな言動と対応
経験値が高い40代で注意すべきこと。それは、NGな言動と対応です。「前の会社ではこうでした」という発言し、過去のやり方を正しいものとして押し通してしまうと、総スカンを喰らうことになります。
新しい職場の方法をまず受け入れましょう。その上で、徐々に改善すべきだと感じた事があれば、人間関係を構築した後に、「提案」という方法で発言していくことをおすすめします。
転職先の新たな人間関係構築の不安
40代の転職で大きな懸念になる1つの要素として、「転職先の上司が年下になる可能性がある」こと。自分より経験値が浅い人から指図を受けることに抵抗がある、という場合は、かなり苦しいでしょう。その場合は、転職先も年齢層が高い職場を選ばなければなりません。
しかし、あなたの態度や振る舞いで、実は立ち位置は大きく変わることを忘れないで下さい。
上司が年下であった場合でも、経験値が高いあなたなら、若い上司が抱えている「マネジメントの悩み」「若い上司を支え方」を知っている場合が多いはず。
若い部下が持っていない40代であるあなたの経験値が強みです。縁の下の力持ちになることで、新たな職場の人間関係も構築でき、あなたの昇進も可能になります。
不安でも転職から逃げずに挑戦した方が良い「本当の理由」
30代の頃よりも、40代の転職の方が感じる不安は大きいですよね。
しかし、「思い立ったそのタイミングを逃さない方がいい」と、筆者が強く伝えたい本当の理由をお話します。
先延ばしすればするほど、転職は更に難しくなる
おそらく、この記事を読んでいる40代のあなたは、「今の環境を変えたい」という強い思いを抱えてます。
人は、変化に対して恐怖を感じます。
年を重なれば重ねるほど、新しい環境に対して感じる不安の度合いは大きくなります。
そして、今のあなたのように「我慢する」ことに慣れていきます。
40代は、後20年以上働かなければなりません。この後も、20年以上、ずっと我慢し続けますか?
50代になれば、転職条件はさらに厳しくなります。
不可能ではありません。転職は可能です。しかし、条件が絞られてしまうことは確実です。転職活動期間の調査データとの通り、40代がちょうど中間地点です。
我慢し続けることは、楽ではありません。
自分を犠牲にし続けていくなら、あなたが望む条件が少しでも多い環境へ変わるべきです。
転職の恐怖を解消する具体的な対処法【実践編】
では、ここからは、転職に対して感じている不安や恐怖に対して、具体的に解消する対処法を解説していきます。これは、筆者が実際に転職時に実施していた方法です。効果があるので、是非試して下さいね。
転職に対して感じている不安と原因を知る
あなたが「転職への不安や恐怖を感じていること」を具体的に知りましょう。
紙に箇条書きでOKなので、あなたが転職を躊躇している理由や不安を書き出してみて下さい。誰にも見せなくて大丈夫。自分の心の中を整理するためにするだけです。
例えば、このような感じです。
- 職場の人間関係が馴染めるか不安
- 仕事内容が自分に向いているかわからない
- 生活リズムが変わるかもしれない恐怖
書き出した不安がどうなれば解消されるか、横に書き出す
次に、書き出した不安が「どうなれば解消した!」と自分が感じるか、を書きます。
上記の例を元に、書いてみますね。文章は好きに書いて大丈夫です。あなたがあなたと対話する事ができればいOK!
- 職場の人間関係が馴染めるか不安
>既に働いている人たちのリアルな声が分かれば安心するかも - 仕事内容が自分に向いているかわからない
>仕事内容が自分に適しているか分かれば勇気が持てるかも - 生活リズムが変わるかもしれない恐怖
>変えない雇用条件であれば安心できる
最後に、解消するための「行動」を書いて実践する
最後に、この不安やモヤモヤをしっかり自分で解消するための「行動」を書きます。純粋に思いつく行動方法で大丈夫です。解決する事が目的なので、ちゃんと実践できる行動を書きましょう。
では、先ほどの例をまた使いますね!
- 職場の人間関係が馴染めるか不安
>既に働いている人たちのリアルな声が分かれば安心するかも
→口コミ情報をチェックすればいい - 仕事内容が自分に向いているかわからない
>仕事内容が自分に適しているか分かれば勇気が持てるかも
→転職エージェントに相談してみる
→自分のことをよく理解してくれている家族や友達・恋人に相談する - 生活リズムが変わるかもしれない恐怖
>変えない雇用条件であれば安心できる
→転職サイトで生活リズムが変わらない求人募集条件をチェックしてみる
あとは、実行するだけです。
転職会議などを活用し、リアルな口コミをチェックしてみましょう。
あなたが新卒就活生なら、アプリ/web上で「自己分析」や「企業からのスカウト」が受けられるキャリアチケットスカウト がおすすめです。
1ヶ月で本当の目指したい未来が見つけたいなら、【きづく。転職相談】がおすすめです。有料キャリアコーチングサービスですが、現在無料相談を受け付けしています。
また、「どうしたらいいか分からない」「どうしても解消方法がわからない」場合は、人に聞く事が1番良いです。知人や家族、転職エージェントなど、話をして意見やアドバイスをもらいましょう。
40代の転職活動で重要なポイントと強み
20代、30代とは違い、40代だからこそできる「転職の強み」があります。
視野も広がり、経験値も豊富。しかも柔軟性も兼ね備えているはずです。若い人への対応と、年上の方々への敬い方を1番知っている、とても社会で必要とされている年代が40代であるといえます。
あなたの魅力と強みを最大限にアピールして、転職活動を成功させるべきです。
そのために、以下2つのポイントを重視して下さい。
今までの経験値を活かし、言語化して伝える工夫を
あなたがこれまで積み重ねてきた経験は多くあるはずです
しかし、まず転職を成功させなければ、その強みを実際に仕事上で反映させることはできません。
つまり、「言葉でどれほど明確に伝えることができるか」がポイントになってきます。
採用面接の時間は限られています。話し方だけでなく、要点をわかりやすく伝え、採用面接官に興味を持たせなければなりません。コミュニケーションスキルの腕の見せ所です。
40代の多くの人たちが、ここで損をしてしまう傾向が強いのです。
実施に仕事をすれば確実に長けているのに、伝え方一つで不採用になってしまうケースです。
対策:伝え方の3つの方法
伝え方として、以下3つを意識して話しましょう。
- 結論から話す
- 事実と結果を伝える際に、感情は省く
- 簡潔に伝える
印象とあなたのスキルや経験値の実績を明確に伝えるために、長文を話さないようににしましょう。また、感情を全て省き「事実と結果」ベースで伝える事が重要です。
特に重要なのが、感情を分けておくということ。
事実や成果にあなたの感情を交えて伝えてしまうと、実態や真意が伝わりづらくなりますので注意を。
まとめ:転職の不安は正しい対処をすれば拭い去れる
如何でしたか?40代は、決して転職が難しい世代ではありません。新しい環境で、あなたの持っている経験値は有益な道具となり、魅力と能力を最大限に活かせる年代です。
不安を解消し、自分の本音と向き合って、行動と選択を進めて下さいね。