「このままこの職場にいていいのだろうか・・・」「新しい環境に変わりたい」「新たな環境に挑戦することは可能なのだろうか」そのように思ったことはありませんか?
この記事では、実際に転職活動を行なった40代の転職理由ランキングを基に、面接対策と40代で転職の内定をとるためのコツを、具体的に解説しています。
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40代の転職理由ランキング1位は?最新TOP7
まず、40代の転職理由(最新2021年度分)TOP7を見ていきましょう。
1位 | 給与が低い・昇給が見込めない | 34.3% |
2位 | 業界・会社の先行きが不安 | 31.2% |
3位 | 尊敬できる人がいない | 29.0% |
4位 | 社員を育てる環境がない | 28.2% |
5位 | 会社の評価方法に不満があった | 25.8% |
6位 | 肉体的または、精神的につらい | 25.3% |
7位 | 社内の雰囲気が悪い | 22.8% |
引用元:doda公式2021年転職理由ランキング
1位:給与が低い・昇給が見込めない
40代の転職理由ランキングの1位は、「給与が低い・昇給が見込めない」が34.3%です。総合ランキングと同じ1位の結果でした。7位までのランキング内のほとんどが、評価・昇進に関する理由となっています。
2位:業界・会社の先行きが不安
40代の転職理由ランキングの2位は、「業界・会社の先行きが不安」が31.2%です。定年退職まで継続して働けるかどうか、を見極めたい世代でもあるため、転職のタイミングとして捉える人も多いことがわかります。
3位:尊敬できる人がいない
3位「尊敬できる人がいない」(29.0%)、7位「社内の雰囲気が悪い」(22.8%)など、人間関係に関する理由が3つ入っている点は、ほかの年代に比べて多い特徴があります。
40代はなぜ転職を考えるのか?
40代の転職の主な動機は、30代の転職を促す動機と一部似ています。30代が転職する動機は、仕事に満足できず、より多くのキャリアアップの機会を求めているためです。さらに、30代の場合、より目的があって、より給与の高い仕事を求めています。
<40代で転職する際の2つの視点>
✅ このまま同じ仕事を継続できるかどうか、という判断
✅ 今後の継続に対する嫌悪感による雇用条件・環境変化への願望
このまま同じ仕事を継続できるかどうか、という判断
上記の理由に加えて、40代は今後の人生について考える年代です。そのため、ランキング2位「業界・会社の先行きが不安」のように、このまま同じ仕事を継続できるのかどうか、という視点も転職すべきか判断材料にする人も多いのです。
今後の継続に対する嫌悪感による雇用条件・環境変化への願望
また、「この仕事と社内環境を今後も継続するのは嫌だ!環境を変える」という強い意志を持って、転職を実行する40代の方が多いことも傾向の1つといえます。
実際、40代転職者は年収が増加している
40代で転職すべき1番のメリットは、実際に賃金が増加できること。実は、30代よりも年収が上がる確率が高いため、狙い目といえます。
令和3年度 転職入職者の賃金変動状況
増加 | 変わらない | 減少 | |
20 ~ 24 歳 | 47.1 | 27.0 | 24.6 |
25 ~ 29 歳 | 42.9 | 25.0 | 30.8 |
30 ~ 34 歳 | 38.4 | 27.6 | 32.4 |
35 ~ 39 歳 | 36.8 | 33.0 | 29.2 |
40 ~ 44 歳 | 41.4 | 34.2 | 23.5 |
45 ~ 49 歳 | 35.4 | 34.5 | 28.8 |
50 ~ 54 歳 | 32.0 | 32.9 | 34.1 |
55 ~ 59 歳 | 20.5 | 30.1 | 48.8 |
40代の転職面接準備のポイント
転職に応募する前に、内定を獲得する確率を上げるためにできることがいくつかあります。面接までにしっかり準備しておきましょう。
- 求人募集内容で求められているスキルをあなたが持ち合わせているか判断
- 求人企業の社風があなたに合っているか調べる
- 希望企業の口コミ情報を把握する
- 貢献できる強みやスキルを明確にして応募する
求人募集内容で求められているスキルをあなたが持ち合わせているか判断
40代の転職活動では、自分のスキルや経験に見合った案件を探しましょう。
必要な資格を持っている場合は、強みになります。恐れずに少しでも興味を持った求人情報があれば、転職サイトの「お気に入り」に追加しておきましょう。求人情報を確認し、企業側が求めているスキルや資格を明確にしましょう。履歴書を更新し、関連する経験や実績を強調しましょう。
>> 転職で知っておくべき自分の市場価値とは?調べる方法と高める方法
求人企業の社風があなたに合っているか調べる
求人企業の社風を知るために、まずしっかり企業の公式Webサイトを確認しましょう。
どのような企業目的を掲げているのか、社訓はどのようなものなのか。さらに、代表者の顔出し写真があるかなども、誠実性を確認できます。
企業規模が大きければ、IR(Investor Relations:インベスター・リレーションズ)もチェックしておきましょう。決算状況や今後の事業計画などが見通せるため、確認しておくと今後の将来性を把握できます。
<引用元:SMBC日興証券公式>
希望企業の口コミ情報を把握する
仕事を探すとき、社風は職場環境や社内の人間関係にも大きく影響するため、確認しておくべきです。職場環境が自分に合っているかどうか、実際の口コミや評判を調べましょう。
企業別無料口コミサイト
✅ 転職会議
・就業中あるいは退職した人たちのリアルな口コミ・評価
・職場環境や人間関係、雇用状況や給与、退職理由や仕事のやりがい、入社後に感じたギャップなどを知ることができる
次のような質問を自分に投げかけてみてください。
- この会社はチームワークを重視する社風か?
- 定期的に自分の意見や要望を伝えることができる環境か?
- 勤務時間や労働条件は納得できるものか?
- 口コミの良い点悪い点の両方を認識しても、入社したい企業か?
転職後、納得できず再転職するのは時期を調整しないと結構大変です。そのため、事前調査をしっかり自ら行っておきましょう。
貢献できる強みやスキルを明確にして応募する
40代のメリットは、経験や知識が豊富であることです。
その職務のために自分はどこに価値を見出せるのか、どんなスキルを発揮できるのか、時間をかけて考えてみてください。また、問題解決能力、リーダーシップ、創造性など、あなたならではの才能をもっとアピールする方法についても考えてみてください。
履歴書・職務経歴書の書き方のコツ
書き方のコツに加え、志望動機や志望理由、自己PRの違いなども詳しく違いを説明
企業が転職理由を質問するのはなぜ?
企業が転職理由を尋ねるのは、あなたの職歴を把握し、社員としての資質や可能性を評価するためです。
大きく分けて、中途採用面接をしていた際にチェックしていたのは、この5つです。
- あなたが仕事を通じて抱いている目標と野心を知る
- 業務内容や社風があなたに適しているか判断する
- 困難な状況や課題にどう対処するか把握する
- チームワークをとることができる人材か判断する
- 過去の経験から強みと弱みを読み取る
あなたが仕事を通じて抱いている目標と野心を知る
あなたが抱いている目標や野心を理解し、経験やトレーニングの不足があれば、それを雇用環境を通じてどう育成していくかを把握する必要があるのです。
業務内容や社風があなたに適しているか判断する
企業が目指している取り組みや社風が、あなたに合っているかも採用面接中の受け答えから、あなたが業務内容や組織に適しているかを確認しています。
困難な状況や課題にどう対処するか把握する
多くの中途採用担当者が最も重視しているのは、あなたが困難な状況にどう対処するか、という点です。、困難な問題をどう解決するかを理解するための手段として、角度を変えて複数の質問を用います。
チームワークをとることができる人材か判断する
「同僚とどのようにチームワークをとって働くか」も、採用担当者が必ず確認するポイントです。企業や会社は組織のため、担当業務が分かれていても、同僚やチームでコミュニケーションを取りながら、成果を上げていく実務が多く存在します。
困っている同僚に対してサポートできる人柄かどうか、どのように振る舞う人なのかを知るために、質問をしてくるケースが最も多いです。
過去の経験から強みと弱みを読み取る
採用面談では、あなたのこれまでのキャリアで経験したことや、過去達成できたこと、築いてきた人脈など、「結果」を判断材料にして、それらの経験を活かして、転職後の職務や組織に付加価値をもたらすことができるかどうかを判断している場合があります。
転職の場合、即実践力として活躍して欲しいというのが、企業側の本音です。そのため、新たな可能性よりもまず「既に達成できた結果がある能力・強み」を把握したいため、採用面接でも質問されます。
採用担当者へ転職理由を効果的に伝える5つのコツ
採用担当者と転職について話し合う際には、正直かつ簡潔に、そして敬意を持って理由を説明することが重要です。
採用担当者が最も知りたいのは、退職の理由と、その転職理由が組織の目標に合致しているかどうか。あなたのメッセージを確実に伝えるために、以下の5つのコツを覚えておきましょう。
- ポジティブな要素に焦点を当てる
- マイナス面を強調しない
- 同じ状況でも、自分ならどう対処するかを話す
- 新しい仕事への興奮を示す
- 感謝の気持ちを表す
ポジティブな要素に焦点を当てる
あなたが持っているスキルや経験、そしてそれが組織にどのように貢献するかを強調しましょう。採用面接官が1番知りたいことは、あなたを採用した場合のメリットです。具体的であればあるほど、好印象を残せます。
マイナス面を強調しない
転職の動機を語るときは、常にポジティブでいること。そのため、あなたの弱みやマイナス面・ネガティブなところを強調することは避けましょう。
ただし、自分の弱みをしっかり把握していることは、ある意味強みでもあります。強みを強調して伝えつつ、「このような弱みがあることを自分でも理解しているため、御社での経験を通じて改善していきたい」とポジティブな伝え方をするのであれば、マイナスな印象にはなりません。言い回しが大切になってきます。
同じ状況でも、自分ならどう対処するかを話す
これまでの経験から学び、今後何を避け、何を目指すべきかを明確に自ら知っていることを話すことができれば、効果的です。
例えば、過去に実際にあった困難な状況に対して、どのように対応して改善できたかなど、具体的に話せる例があれば良いです。
また、「こんな時あなたならどうしますか?」という例題質問に対して、具体的にどう対処するかを応えることができれば、好印象です。
新しい仕事への興奮を示す
あなたがその会社に転職することに対して、情熱を持っていることを示しましょう。職務内容や「今後入社したらこのようなことに取り組みたい」など、より自分に合った環境でどのように成長できるかを明確に説明することを意識しましょう。
感謝の気持ちを表す
今まで働いてきた会社に対する感謝の気持ちを言葉で伝えましょう。
本当は、今いる職場や転職した企業の労働環境は、パワハラや人間関係、低賃金など、嫌なことが盛りだくさんだったかもしれません。
でも、その中でも「感謝できること」は必ず1つはあるはずです。採用面接で、過去の職場や企業の悪口は、絶対に言ってはいけません。なぜなら、マイナスの印象を強く与えてしまうため、内定しづらくなります。「うちに入社しても、同じように不平不満をいうのではないか」「働く環境に感謝を見いだせない人材では・・」というネガティブな印象を強くしてしまいます。
まとめ
40代は、キャリアをスタートさせ、理想の仕事に就くには絶好の時期です。重要なのは、積極的に行動し、職務や組織について調べ、自分のネットワークを探ること。この記事のポイントを活用し、あなたの望む仕事に就く可能性を高めることができます。